源氏物語でのゆかりの地は?現存するスポットを紹介!

源氏物語は現存する長編恋愛ストーリーの中で最古のものだと言われています。
その現存っぷりは海外からも高く評価され
「どうしてそんな昔のものが残っているんだ」「ストーリーの筋がしっかりしている」「最高傑作」などと呼び声も高いです。

もちろん日本にも多くのファンがいる物語になりますが、『聖地巡礼』はとても大変。

聖地巡礼というのは、人気のアニメや漫画で起きやすい現象ですが、そのストーリーの舞台となった地域やモデルとなったお店などに実際に訪れる事です。
例えば数年前だと「君の名は。」やさらに前だと「千と千尋の神隠し」などに登場する(もしくはモデルとなった)場所を訪れる人も多かったことがニュースになったことがありましたよね。

しかし源氏物語はわけが違います。
ストーリーは平安時代のもの。その後何度も幕府は変わり、応仁の乱(1467年)などで京都は焼け野原になったこともありました。
すると、現存しているもの、もしくはその当時の文化に近く復興しているものがかなり少なくなってしまったのです。

それでも、源氏物語にハマった人からすると、一度はその魅力を体で感じてみたいと思う人が多いですよね。
そこで今回は、『源氏物語でのゆかりの地は?現存するスポットを紹介!』と題しまして、今なおその文化をほんのり残すスポットやゆかりのある場所をご紹介していきたいと思います。

宇治市周辺

まずは宇治市です。
宇治市は京都市の南東に位置し、滋賀県にも近い場所にあります。

宇治市は源氏物語の中でも後半の10帖(10章)に当たる、『宇治十帖』のメインの場所になります。
光源氏が亡くなった後、源氏の息子や孫が一人の女を巡る恋と運命に流される、どこか物悲しいストーリー展開です。

宇治市は京都市内から少し離れていることもあり、自然も多く、古風な街並みもあり、落ち着くスポットでもあります。
全国的にはお茶の産地としても有名なので、抹茶やお茶の道具、抹茶味のお土産なども多く並びます。

では、この宇治市のゆかりの地をご紹介しましょう。

宇治市源氏物語ミュージアム

まずは、宇治市源氏物語ミュージアムです。
日本で唯一の源氏物語に関する博物館で、公立のため入場料も500円と手が届きやすい施設になります。
源氏物語の世界を体験できるさまざまなアクティビティがあります。

実際私も20歳の誕生日に自分へのご褒美に一度訪問したことがあるのですが、まず驚いたのは
『等身大の牛車』『調度品(レプリカ)』です。
牛車とはこんな感じです(ミュージアムのものではありません!)

特に牛車は、昔の日本人が小さかったこともあり、こんなものなの!?という意味でびっくりしましたし、十二単や直衣なども小さくてまるで子供服のようでした。

さらに、ジオラマやアニメもあり、源氏物語に興味がない人でも、わかりやすくかみ砕いた説明があるのが良いと思います。
実際当時源氏物語に興味のない知り合いを連れて行きましたが、
帰るころには着物や恋愛模様の美しさに魅了され、帰りに「あさきゆめみし」(大和和紀さんの漫画)を購入していました(笑)

そこまで大きくない施設ですので、初心者でも疲れすぎることがなく観ることのできる施設です。玄人の方は物足りないという意見もありましたが、一度は行ってみてもいいと思いますよ。

住所
〒611-0021 京都府宇治市宇治東内45-26

営業時間
9:00~17:00(入館16:30まで)

休館日
月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始

料金
大人 500(400)円/小人 250(200)円
※( )内は30名以上の団体割引料金

アクセス
京阪/宇治線(京阪本線からは中書島乗換)宇治駅下車 徒歩約8分
JR 宇治駅から徒歩15分
出来るだけ公共交通機関でお越しくださいとのことです。
宇治の街並みや川の風景を散策しながら訪問するのがおすすめです。

電話
0774-39-9300

ホームページ
https://www.city.uji.kyoto.jp/soshiki/33/

紫式部像

続いて、紫式部の石像をご紹介します。
こちらは宇治の駅と源氏物語ミュージアムの間にある、宇治橋のすぐ脇にあります。

穏やかに巻物か書物を読むような十二単の女性。これが紫式部像になります。
真後ろにある宇治橋と、その後ろにある山を一緒に撮影すると、とても美しく絵ハガキのような仕上がりになります。
紅葉のシーズン、秋晴れの日が撮影にぴったりになります。

ミュージアムからも近いですし、ここも『宇治十帖』の夢の浮橋という帖の舞台になっていますから、是非記念撮影してみてください。

住所
〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華5−2

アクセス
京阪/宇治線(京阪本線からは中書島乗換)宇治駅下車 徒歩約4分
JR宇治駅から徒歩7分

平等院鳳凰堂

続いて源氏物語とは直接関係ないのですが、当時の面影を残すことと、ミュージアムと一緒に散策ができるので紹介したいスポットが、
10円玉のイラストでおなじみ『平等院鳳凰堂』です。

こちらですね。
こちらは紫式部を天皇のもとで働かせるためパトロンのような役割をしていた藤原道長の息子、藤原頼通(よりみち)の作品です。
先ほどご紹介した紫式部の石像をさらに奥に進んでいき、お土産屋さんやお茶屋さんを抜けると、鳳凰堂にたどり着きます。

世界遺産にも登録されている平等院は、2012年9月から2014年9月までの2年間にわたり修復作業を行っていました。そして今では建立当時の姿に近い状態に戻ったため、1000年前の姿に近く、紫式部も見たかもしれない姿になっています。
実際私も訪れましたが、周りの空気とは違う凛としたたたずまいにすばらしさを感じました。

また、平等院は紅葉のシーズンだけでなく、桜・藤の花の季節も大変見事な姿を見せてくれます。
そのため、春と秋の2度見ごろがあります。ぜひ行ってみてください。
また、中にはミュージアムもありますよ。

住所
〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華116

営業時間
庭園:8:30~17:30(入館17:15まで)
内部:9:30~16:10(毎回20人まで、受付9:00~)

休館日
年中無休

料金
庭園+ミュージアム 大人600円
内部に入るには+300円

アクセス
京阪/宇治線(京阪本線からは中書島乗換)宇治駅下車 徒歩約10分
JR 宇治駅から徒歩10分
駐車場はありませんので、コインパーキングや公共交通機関をご利用ください。

電話
0774-21-2861

ホームページ
https://www.byodoin.or.jp/

京都市内

続いて京都市内でのゆかりの地をご紹介します。
光源氏が住んでいたり訪れたとされる場所はどうなっているのでしょうか。

京都御所

まずは京都御所です。当時の御所ではなく、南北朝時代に移動され、安政2年(1855年)に建てられたもので、現在の方が当時よりも東に移動していますが、
皇室の方々が使う雰囲気を間近で感じることができます。

また、主人公の光源氏は生まれた時天皇の皇子として、つまり親王として生まれていますから、産まれたのは御所になります。
そう考えるとよりゆかりの地というイメージが湧くのではないでしょうか。

住所
〒611-0021 京都府宇治市宇治蓮華116

営業時間
9:00~15:20(最終退出16:00)
詳しくはホームページをご確認ください

休館日
京都御所は、事前申し込み不要の通年公開を実施しています。
休止日:月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12月28日から1月4日)
行事等の実施のため支障のある日など事前に確認ください

料金
なし

アクセス
地下鉄烏丸線 今出川駅から徒歩5分
市バス 烏丸今出川から徒歩5分

電話
075-211-1215(受付時間 8:30-17:15)
宮内庁京都事務所参観係

ホームページ
https://sankan.kunaicho.go.jp/guide/kyoto.html

雲林院(うんりんいん)

続いて少し渋くなるのですが、お寺になります。
光源氏が叶わぬ恋に辛くて出家しようとこもったのがこちらの『雲林院』さんです。
2000年の発掘調査で、当時の建物の跡や池の跡も発掘された由緒正しき建物で、
現在は再建されたものですが、院に関しては現存しますし、『源氏物語ゆかりの地説明板』も設置されていますよ。

また、古今集以下歌枕としても有名で、和歌にもたびたび登場し、当時は紅葉狩りや宴、そして昔はこのあたり一帯が平野となっており、狩猟なども盛んにおこなわれていました。

住所
〒603-8214 京都府京都市北区紫野雲林院町23

休館日
年中無休

アクセス
①京都駅より市バス101、205甲、205乙、206乙系統乗車、大徳寺前下車。
徒歩1分。
②京都駅より市バス9系統乗車、北大路堀川下車。
徒歩6分。
③京都駅より地下鉄烏丸線乗車、北大路駅下車。
徒歩16分。

電話
075-431-1561

ホームページ
https://ja.kyoto.travel/tourism/single02.php?category_id=9&tourism_id=3

鞍馬寺

最後にご紹介するのもまたお寺になるのですが、鞍馬寺です。
鞍馬寺は、光源氏が奥さんである紫の上と初めて出会い、連れ去った場所と言われているお寺です。
源氏物語の本編には、「北山のなにがし寺」としか明記されていませんが、

  • 晩春に桜が盛りで僧侶の坊が点在していること
  • 道がつづら折れになっていること
  • 後方の山から京都が一望でき、峰高く深き岩のある地で聖(ひじり)が籠っていること

などとされており、南北朝時代に書かれた書物「河海抄(かかいしょう)」などいくつかの書物でここが「なにがし寺」だと言われています。
他にもさまざまな理由でこちらの寺がその舞台とされています。
※左京区岩倉の大雲寺も候補とされているので確証はありませんが、今回はこの鞍馬寺を「なにがし寺」としてご紹介しました。

ちなみに源義経が牛若丸時代に修行したという伝説もある場所ですので、そちらとしても注目したいですね。

住所
〒603-8214 京都府京都市北区紫野雲林院町23

休館日
年中無休

アクセス
叡山電鉄鞍馬線「鞍馬駅」よりケーブル利用
徒歩3分→山門(仁王門)→徒歩2分→普明殿
(ケーブル山門駅) →2分→ケーブル多宝塔駅→
徒歩10分→鞍馬寺本殿金堂・金剛床

電話
075-741-2003

ホームページ
https://www.kuramadera.or.jp/

最後に

今回は当時の状況を少しでも感じていただけるような源氏物語のスポットをご紹介しました。
もちろん○○跡というのはかなりあるのですが、ただの民家になっていたり、公園になっていたりというものが多いのが現状です。

それでもこうして源氏物語の風を感じていただけると嬉しく思います。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。